続・ロンドン制作日記 第8弾

2021/04/04
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皆さんこんにちは!
だいぶご無沙汰してしまいましたが、今回は大学で制作している作品について書きたいと思います。
まず早速、作品の写真をご覧ください。



普段私たちは、どの程度プラスチックを使った商品を購入し、そして消費しているのかご存知でしょうか。おそらく大抵の人は、そのことを気にすることなく買い物をしているでしょう。このプラスチックの木に使われているのは、自分自身が約2ヶ月にわたって消費した食品用のプラスチック容器です。つまり、所有者の消費量によってこの木は少しずつ成長していくことになります。



この作品を作る前に、私はキッチンにある全ての食品や消耗品をリストアップしカタログ化するとともに、日々の自らの消費を表にしてまとめました。そうすることで、どのくらい自分がプラスチックを消費しているのかが浮き彫りになり、また、消費者として、生きるものとして、このような商品を買わざるを得ないという状況にいることも明確になりました。私たちは、常に共犯者として地球にプラスチックを捨て続けています。実際にリサイクルされているのは、たったの数%にすぎず、ほとんどは焼却されるか、埋め立てられるか、自然環境に放出されています。リサイクルをするにしても、ダウンサイクルが主な方法になっているのが現状です。私たちは、このような消費社会に陥っている現状を知り、打開する策を考えていかなければなりません。SDGsにおける企業のサステナビリティの向上は、私たち消費者にとっても必要であり、注意を向けなければいけない事柄でもあります。

そして、もう一つ、この作品から汲み取ることのできるテーマとして、”美”とは何かという命題があります。この作品の後方の窓から見える景色を見て、あなたはそれを美しいと感じますか。もしこの窓から見える地面や木や柵が、本物と見まごう程に精巧に作られたプラスチックで、落ち葉やゴミもない綺麗な状態だとしたら、あなたはどちらの方を美しいと感じますか。プラスチックが作る世界は、半永久的に変化することはありません。たとえ管理されなくとも、荒れ果てることなくその状態を維持し続けます。しかし、多くの人はプラスチックのような人工的な景色よりも、自然の景色の方を好むかもしれません。だとしたら、その根拠はいったいどこにあるのか。生命があるかないかの差なのか、それとも材質の違いによるのか。様々な意見があり、それぞれの理由があると思います。耐えることない議論を生み出す、美とは非常に興味深いテーマです。



一方こちらは、油彩画です。この作品は、3000年後の地層が想定されて描かれています。プラスチックは生分解性であったとしても、分解されるのにかなりの年月を要します。もしかすると、約3000年前に発見された貝塚のように、同じ年月が経った頃に未来の人類が現在の埋立地をプラスチック塚として発見するかもしれません。文化遺産として認定されることもあるやもしれません。しかし、その一方で人類の負の遺産として残されてしまうという可能性も十分に考えられます。私たちの今の行いは、巡り巡って未来の環境に影響を与えるということを認識しておかなければなりません。私たちは、過去を生き、今を生き、そして未来をも生きているのです。

ということで、今回は大学で制作した作品について書いてみました。
もしよければ感想をコメントに描いてもらえると嬉しいです。
質問などもございましたら、コメント欄にお書きください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
では次回もお楽しみに!

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